障害児、療養児(病児)と健常児の統合保育を行う横浜市鶴見区の保育園

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2021年2月 園長より閉園のお知らせ

令和3年2月19日

18年間続いたカンガルー統合保育園は今年の3月31日で閉園いたします。
当園は平成14年に医療的ケアの必要な障がい児との統合保育を行う目的で開園いたしました。翌年から、横浜保育室として認定を受け、医療的ケアの必要なお子さまが18年間絶えることなく通っていただき、私たちがやりたかった、統合保育が実現いたしました。
 当初、医療的ケア児を受け入れてくれるような保育園はなかったので、障がい児の保護者の皆様は、本当に保育園に通えるのか半信半疑で希望を持てず、ここにたどり着いた方や、預け先がなければ仕事を辞めなくてはならない方、また当園に入園するために遠くから引っ越しをされて来る方などもいて、本当にお困りの様子でした。
 そのため、最初に面会した保護者のほとんどは厳しい表情をされていました。
実際にお子さまのお預かりが始まり、最初は保育園でたくさんの病気を貰って体調が安定せず、休みがちでしたが、保育園生活を続けていくと、体調が落ち着き、笑顔も見られるようになり、楽しそうに保育園に通ってくれるようになります。そうすると、保護者の表情も変わり、よく笑ってくれるようになり、お家でのお子さまの様子なども楽しく過ごしている事が伝わってきました。
保護者の方も保育園に預けることで、自分の仕事に打ち込め、また新たな気持でお子さまと接することができたのではないかと思います。周りからの影響を受け、様々な負が良い方向に変わっていき、私はこの保育園を立ち上げて良かったと実感しました。
また、18年間事故もなく安全に保育園としての役割をはたすことができたことに対して、今は安堵感で一杯です。

私たちが、医療的ケア児をお預かりするうえで一番良かったと思うことは、看護師ではなく保育従事者が医療的ケアをやりながら子どもと関わっていったことだと思います。保育従事者はより子どもを理解しようとし、健常児との統合保育を考えてくれました。
しかし、当時、横浜市は保育従事者が医療的ケアを行うことに難色を示していました。

平成24年に法律が改正され保育従事者は研修を受けて、医療的ケアに参加できるようになりました。
これは、私たちにとって大きな出来事でした。今は保育従事者一人一人が障がい児全員の医療的ケアの研修を受け資格を持って保育を行っています。そのおかげで、保育従事者も自信を持って保育ができますし、また看護師の役割、保育従事者の役割などが明確になり、責任の所在がはっきりしました。
ただ、この法律は一般の保育園ではまだ余り知られていない事です。ここはもう少し私たちが、広めていくべきことだったかもしれません。

これから、少子化が進み子どもの人数は減っていくと思いますが、逆に医療の発展で、医療的ケアの必要な子どもたちは増えていくと思います。どこの保育園もいつか、医療的ケアの必要な子どもたちと向き合わなければいけない日が来ると思います。
今後は、私たちの代わりに、医療的ケア児を受け入れてくれる保育園を作っていかなければいけないと私は思います。私は、横浜市にそのことを強く望みます。

18年間私たちとともに、保育園で過ごしてきた子どもたちや保護者の皆様、また長い間当園をご支援いただいた関係者の皆様に心より、お礼を申し上げます。

4月からカンガルー療育支援室として鶴見駅の近くに児童発達支援事業を開園いたします。統合保育とはまた違いますが、そこで私たちはまた医療的ケアの必要な子どもたちと共に歩んで行き、就労を続けたい保護者の皆様や、またそれ以外の保護者の皆様と共に、一緒に生きていきたいと考えています。

長い間、本当にありがとうございました。

NPO法人 カンガルー統合保育園
代表理事 高倉本江

 

2021年2月 ホームページ担当者よりご挨拶

3月閉園に伴い、心の声をお届けするのも残り少なくなってきました。
今回は久しぶりに、心の声担当者より発信させていただきます。

このページをはじめて、14年が経ちました。
開園当初、保護者の方との会話の中で、入園前の生活、保育園探しの苦労、入園してから仕事をはじめてからのご自身の変化、そしてお子さんの成長について聞くうちに、これは職員だけが聞いているのはもったいないではないか、と思うようになりました。
その頃はまだ、医療的ケアという言葉も浸透していないばかりか、障がい児が保育園に通うなどありえない、というのが一般的な考え方でしたので、世の皆さんにもっと知ってほしかったのです。
以降、それぞれの保護者の方がそれぞれのあふれる想いを発信して下さり、その文章は、これから入園しようとしている方々はじめ、多くの人々を励まし、勇気づけて下さいました。

昨今の待機児童問題で、健常児でも入園には大変ご苦労されています。医療的ケアの必要なお子さんの保護者の方々は、増々入園の壁が高くなります。
そんな中、心の声を読み、入園前の“閉じ込められたような孤独な日々”から、“通園は大変でも子どもの楽しそうな姿や、仕事を出来る喜び”が綴られていて、やってみよう、と背中を押してもらった、というお話しを聞きました。
遠方で入園できなくても“こんな保育園があるというだけで光が差した”というお便りを頂いたこともありました。
健常児の保護者の方からは、“正直はじめはどう接していいかわからなかったけれど、子どもたちが自然に接しているのがわかり、普通でいいんだ、と教えてもらった”という事も聞いています。
私たち職員も同様で、いつも笑顔の保護者の方が、こんな想いでここまで来られたのかと思うと、私たちも改めて又がんばろう、やっていこうという気持ちになっていました。

日々お忙しい中で文章を書くのは、時間も労力もかかり大変な作業だったと思います。
しかし皆様の文章は、当事者の生の声だからこそ心に届き、私たちに沢山の事を考える機会を与えてくれました。
いつかこの様な声が積み重なり、少しでも子どもたちと保護者の皆様が生き生きと過ごせる場所が広がっていけばよいなと思います。
これから先更に10年、20年後果たしてどうなっているか、とても楽しみです。

最後になりますが、在園児、卒園児の皆さんと保護者の皆様方、医療的ケアの必要なお子さんをお預かりする事について沢山のアドバイスや励ましをくださった関係の方々、心の声に文章を寄せて下さり、貴重なご意見を下さり本当にありがとうございました。
頂いた文章はカンガルーの宝です。心より感謝申し上げます。

心の声担当者一同

 

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