障害児、療養児(病児)と健常児の統合保育を行う横浜市鶴見区の保育園

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2016年4月 みんなの声

柴田 悠ちゃん

はるかちゃん今年の冬は元気に過ごす事ができ、無事にカンガルー保育園卒園式を迎えることができました。
悠がカンガルー保育園に入園したのは約一年半ほど前の年中さんでした。
長いようで、あっという間でした。
初めて保育園へ見学に行った時のことは今でも鮮明に覚えています。
医療ケアが必要な悠は、付き添いなしの通園を受け入れてくれるところが、ほとんど無く、諦めかけてた頃でした。
見学で見るカンガルー保育園は健常児も障害児も楽しそうに過ごす様子でした。
今までは健常児の子と触れ合う機会がなかったため、悠の手を引いて一緒に遊んでくれるお友達を見て感動した事を覚えています。
そしてなによりも、安心でした。
先生方、看護師の方の知識や経験の豊富さを知り、毎日安心して保育をお願いできた事を感謝しております。
もし、悠がカンガルー保育園に入園していなかったら…きっと私から離れることを嫌がっていたと思います。
お友達と遊ぶ事、おしゃべりすること、歌うこと。みんなと一緒に行動すること。きっとたくさんの事を知らずにいたと思います。
運動会や発表会での自信げな表情もきっと見ることはできなかったと思います。

はるかちゃんそして私自身も、悠に付きっきりな4年間から社会に出る喜びや、日々助けてくれる周りの人達の有難さを感じる事ができました。
障害児を育てる上で、たくさんの壁にぶつかる事が多かったです。
どうせダメだろう…など、どうしても諦めてしまいがちでした。
そんな中でカンガルー保育園に入園したことで未来が広がり、悠にとっても私にとっても素晴らしい経験をできた一年半でした。
そして卒園式の日、式が終わったあと先生から言われた一言がとても印象的でした。
「はーちゃんは頑張りすぎず、たまには適当でいいんだよ!」
いつも頑張らなければいけないと思い悠と一緒に頑張ってきました。でも悠らしくマイペースでいいんだと、あらためて気付かせてもらいました。

この春、小学生になりますがカンガルー保育園での経験を生かして、たくさん友達を作りスクスク成長していってほしいです。
そして、同じように医療ケアや手助けが必要な子が安心して保育してもらえる場所が増えてほしいと思っています。

悠とお友達になってくれた園の子供たち、そして先生方、本当にありがとうございました。

綾 優太くん

「月刊ゆうた(自称)」最終回です。

はるかちゃん卒園式が終わりました。
最終回にふさわしく、小欄には初登場でしょうか、優太の母(私の妻)のコメントを載せたいと思います。
以下は、卒園式の壇上で、彼女が述べたものです。
本人があらかじめ作成していたスピーチ原稿を、ほぼそのまま引用します。

==(引用ここから)==
「ゆうたへ」
保育園に2歳半から通い始めて、早いもので6歳になりました。
小さかったゆうたがこんなに大きくなりました。
「しゃべる」「うたう」「絵を描く」「服を着る」「痰の吸引をしようとする」
あ、頑固な性格は変わってないけど、なんでも自分でやろうとするお兄さんになりました。
先生やお友達に、いっぱい刺激を受けたおかげだね。
楽しい保育園に来られるように、毎日毎日、夜にも朝にも、たくさんの身じたくをして。
うんちも時間がかかるけれど毎日踏ん張って。
ほんとうによく頑張りました。
頑固なだけではなくて、「強い」ゆうたに成長したのを、父ちゃん、母ちゃんは、とっても嬉しく思います。
体が不自由なゆうたが、これから体もどんどん大きくなって、大人になっていくには、まだまだたくさん乗り越えることがあると思います。
そんな中でも、父ちゃん母ちゃんは、ゆうたには、自分で周りの人に自分で助けを借りながら生きていけるような力をつけてほしいと思っています。
 カンガルー保育園での楽しい思い出と、学んだことは、ゆうたにとって、きっと大事な宝物になると思うので、これからもいっぱい成長していってくださいね。
卒園おめでとう。
 * * *
「ほいくえんのおともだちへ」
ゆうたと仲良くしてくれて、ほんとうにありがとう。 
ゆうたのような身体の不自由な子どもたちは、家で過ごすか、病院で過ごすことがほとんどの中、お友達と一緒に、楽しく毎日を過ごすという、とっても素敵な願いをかなえてくれました。
みんなと過ごしたことは、優太の一生の宝物です。
みんなも、もしかしたら「普通」には出会えなかったかもしれない、ちょっと「珍しい機械」のついたゆうたと、このカンガルー保育園で、一緒に楽しく過ごしたことを、これから大きくなっても、どこかで覚えていてもらえたら嬉しいです。
ありがとうございました。
 * * * 
「ほいくえんのせんせいへ」
何よりもまず、ゆうたのことを本当に大事にしてくださって、ありがとうございました。
思い返すと、人づてに聞いて、ホームページの「心の声」の記事を読んだところから、この保育園とのご縁が始まりました。 
そして約4年。先生たちには私たち親も、たくさん怒られたり、心配されたり、激励されたり。
保育の面でも、医療の面でも、真正面から向き合って、支えていただきました。
今日もゆうたはマイクまで持って初めて歌を披露してくれましたが、ゆうたは家で見せない姿を保育園でいっぱいみせていたようですね。
先生たちがちょっとうらやましいです。
が、「親の知らない世界を持つゆうた」というのも、ゆうたのような病気の子ではなかなか叶わないもの。
願っても願っても、簡単にはかなえられないような経験を、この保育園でさせてもらえました。
これから、ゆうたのような医療ケアの必要な子どもが、ようやく、はじめて法律で定義されるようですね。
この「最先端」をいくカンガルー統合保育園が、10年もの間、一生懸命努力してきたことが、ようやく形になり始めているのだと思います。
この保育園で、先生方にお会いできて、本当に良かったと、心から思っています。
先生たちを我が家に連れて帰りたいくらいですが、そんな訳にもいかないので、先生にこれからのゆうたの成長を見てもらえるように、これからもしっかりとゆうたを見守っていきたいと思います。
また遊びに来ますので、そのときは迎えてもらえたら嬉しいです。
本当に、ありがとうございました。
==(引用ここまで)==

うむ。母さん、グッジョブ。
というわけで、これにて「月刊ゆうた(自称)」はおしまいです。ありがとうございました。

……ってわけにはいきませんか。
トリはやはりオトーサンですか、そうですか(ほとんど酔っ払いのカラオケのノリ)。
では、上記の母のコメントに続く形で、私のコメントを。

 * * * 
「私たちへ」
卒園式にいただいた、卒園アルバム。
その最後のページには「みんなちがって みんないい」とある。

「おれと おまえ ぜんぜん ちがう。 だけど すき。 だから ともだち。」
(きたやまようこ『ゆうたはともだち(ゆうたくんちのいばりいぬ1)』(あかね書房・1988)より。)
http://www.kangaroo-hoikuen.or.jp/voice_old/1406.html

かつて、私たちはほんとうに「違っていい」と、心から、思っていただろうか。
「ほんとは、みんなと同じほうがいい」と、心のどこかで考えていなかっただろうか。
かつての私たちは、できれば優太を「ほかの子たちと同じように」保育園に通わせたい。そして自分たちは「ほかの子の親たちと同じように」仕事を続けたい。
そう思って、保育園の扉を叩いたのかもしれないな。
それでも「すこしでも、ほかの子たちと同じように」などと考えていることに、なんとなく忸怩たる思いを抱きながら。

あれから3年半。
優太は相変わらず医療機器にぶら下がって日々を過ごし、身体の自由はすっかり奪われている。喉元には穴があいていて、会話もままならない。
なにより、なんらかの拍子に突然命を落としてもおかしくない、という状況に変わりはない。
保育園で元気に走り回っていたり、大声で泣いている子を見て、わが子を不憫に思ったことがないといえば、嘘になる。
子どもと手をつないで賑やかに帰途につく保護者を見て、羨ましく思ったことがないといえば、嘘になる。
それでもありがたいことに、3年半、私はいろいろと、それまでよりは比較的丁寧に、落ち着いて物事を考える時間をいただくことができた。
http://www.kangaroo-hoikuen.or.jp/voice_old/1210.html

はるかちゃん保育園では、優太は「病気の子」「障害がある子」ではなく、「優太」だった。
そして、「障害児・医療ケア児とその親」という枠組みにとらわれ、思い上がっている自分に気づくことができた。
なにより、「優太は優太でよい」ことを、確信することができた。
まさに、保育園で出会ったすべての子ども・保護者・職員のみなさんが、私の「指導教授」だったということだろう。

とすれば、卒園アルバムの「みんなちがって みんないい」は、私たちへの今後の課題そのものかしれない。
「違っていい」というなら、どうすればよいのか。
たとえ正解ではなくても、一応の答案を作るのが、私たちのこれからの宿題かしらね。さすがに白紙答案では「指導教授」たちに申し訳ない気がするな。
あ、優太よ!きみもこの宿題に取り組むのだよ。
(4月から入る学校では、児童に宿題を出した前例がないそうだが、そもそも、課題は自分から見つけて取り組むものだ。)
まあ、優太は、存在そのものが答案みたいなもんだけどね。

というわけで、拙い私の「月刊ゆうた(自称)」の筆は置きますが、私たちは新たな課題に取り組むつもりで、次の旅に出ることといたします。
最後までご笑覧いただきありがとうございました。

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