障害児、療養児(病児)と健常児の統合保育を行う横浜市鶴見区の保育園

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今月は、くじら組のこうくんのお母様から、保育園で行う医療的ケアについて文章を頂きました。
預かる側のどんな言葉より、真の言葉です。


2008年8月 医療的ケアについて 3

2006年5月にこのページにこうくんのことを書かせていただいてから、約2年がたちました。
まだ卒園まで数ヶ月ありますが、重い障害を持ちながらも、これまで約4年半、こうくんが保育園に通うことができたことに、親であれば皆感じるであろう喜びとともに、こうくんを暖かく見守ってくれている先生方、お友達には感謝してもしきれないと感じています。

親としては、子供がどんな問題を抱えていても問題の程度に関わらず、可能な限りみんなと同じような生活をさせてあげたい、と思います。そのために、食物アレルギーがあれば除去食をお願いしたい、車椅子が常時必要であれば段差のない施設にして欲しい、医療的ケアが必要であれば医療行為をお願いしたい、と思います。
医療的ケアの問題は、最近はよくテレビや新聞で取り上げられていますが、医療的ケアができる者に制限があることによって、私たちは生活上の様々な制限を受けざるを得ないと感じています。
医療行為については、専門的知識がある人が行うことが当然だと感じています。しかし正直なことを言うと、毎日医療行為を行っている親である私たちは、こうくんの医療行為については、かかりつけの病院の看護師さんにちょっとやり方を教えてもらった程度で、あとはやっていくうちにこつが分かってきて・・・という状態です。
カンガルー保育園の先生方は、医療行為を行うにあたって、必要なケアがある子供一人一人の病気について、症状について、医療器具の仕組みやそれを扱うにあたって注意しなければならない危険性や万が一の対処方法等、とても細かい講習をしっかり受けたうえで、行為を実施してくれています。
親にとって、子供はどんな障害があろうとも、かわいいし大切な存在です。
失敗するかもしれないけど、必要な医療行為をどうしても行わなくてはならないから何とかやってみよう、という気持ちだけで行うのであれば、気持ちはうれしいですが、正直お願いしたくはありません。知識と技術を持った人が、どういったことに気をつけなければならないか十分理解した上で実施していただきたいのです。
カンガルー保育園はそんな願いを叶えてくれる、そうであるからこそ、こうくんのことをお願いしています。

医療行為を行う人には、一定の公的な研修を受けられるような仕組みがあればいいな、と思っています。そうすれば、介護を受ける側の安心感もありますが、行う方たちも自信を持って安心して行うことができるはずです。親である私たちもそれを受けたいのです。医療機関を出た要介護者がこれからどんどん増えていく中、安心して医療行為を実施できる仕組みがなければ、要介護者がこれから安心して暮らしていくことはできないと思います。
ヘルパーさん、学校関係者、保育園・幼稚園の先生方、家族等必要な人が必要なときに、必要な知識・技術が得られるような公的な仕組みができることをせつに願っています。

こうくんのお母様、超多忙な中、文章を下さり本当にありがとうございます。
保育園での医療的ケアについて、日々考えてきましたが、こうくんのお母様がおっしゃる様に、“かわいくて大切な存在”の一人のお子さんを“可能な限りみんなと同じような生活をさせてあげたい”という当たり前の想いを受けとめることが、最も大切だなと強く思いました。
そのための知識技術は、苦労があっても当たり前の保育の一部分と思います。

こうくんは1歳で入園して、もう6歳。来年は一年生です。これから先ずっと医療的ケアが必要で、社会の中で誰かがケアを担っていかなければなりません。保育園を卒園したら、学校や、福祉施設が医療的ケアを行っていくことと思います。
今、医療、福祉の現場でも、深刻な人材不足が起こっており、このままの現状だと、出来る人は本当に限られてしまいます。今までは、保育園のなかだけでの医療的ケア問題と思っていましたが、すべてのライフステージでこの問題が噴出しています。
早く様々な制度が変わって欲しいです。
みんなが受けられる公的な仕組み、本当に実現したいです。

先日横浜市の保健福祉課と、保育運営課の方々が来園し、先月の心の声に掲載したお返事について話し合いました。当園の現状が、福祉施設などの福祉職の方々の立場にとても似ているという事でした。福祉職の方々の医療的ケア実施については、すでに厚生労働省への要望が出されているそうです。
横浜市行政との話し合いの内容は後日心の声でもお伝えしようと思います。
ただ一つその中で・・。6月の心の声で、“税金の無駄遣い”という表現について、横浜市が無駄遣いしているみたいで納得できないから訂正して欲しいとのことでした。そう思われた方、あくまで日々流れるニュースなどから感じた事ですのでご理解ください!!

話がそれましたが、とにかく保育園の中での医療的ケアは、多くのお子さんの中では、ほんの少ない人数ですが、大変大きな問題です。簡単に解決できそうもなく、びびってしまいます。
でもこうくんは、くじら組の一人として毎日楽しそうに笑っています。保育園だけでなく、これから先ずっとどこかで笑っていて欲しいです。

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