障害児、療養児(病児)と健常児の統合保育を行う横浜市鶴見区の保育園

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心の声

もう冬ですね。しかも12月です。色々な出来事が沢山あり、一年は決して、あっという間ではないのに、過ぎてしまうとそう言いたくなってしまいます。

さて、少し前ですが、今年も運動会がありました。今回園初試みで、“園外のお友達とも、みんな一緒に楽しみたい!”という事になり、卒園児さんはじめ、沢山のお子さんに参加して頂きました。参加して下さった方の中で、ひろちゃんのお母様から、運動会についてのコメントを頂きました。
どうぞご覧ください。

2007年12月 ひろちゃん

「ひろちゃん、泣いちゃいましたけど大丈夫でしょうか?」
心配そうに聞く先生に
「大丈夫です!」
と笑顔で答えながら
「あのスピードはひろちゃん初体験かも。 先生本気で走ってた?!」
と内心ちょっとびっくりしていました。

6年前、ひろちゃんは24週580gの超未熟児として誕生し、寝返りがやっとの重度脳性麻痺児となってしまいました。
出産してから2年くらいは本当に辛く苦しい日々で、今ではその頃の記憶はかなり怪しい状態です。
そんな時、たまたま知ったカンガルー統合保育園にすがる気持ちで一時預かりをお願いしました。

恐る恐る電話をかけた私の状況をすぐに察した園長先生は
「早いほうが良いですよね。いつでもいらしてください。」
と優しくおっしゃいました。
担当の先生との面談で、障害のある我が子をどうしても受け入れられないこと、そんな自分をひどい親だと思うことを打ち明けると先生は一緒に泣いてくださいました。
何度か一時預かりをお願いしましたが、「困ったときはここがある」という事実は何よりの心の支えとなりました。
その後も障害児仲間が入園したり、障害関係のセミナー等で先生方をお見かけしたりしたため、カンガルー統合保育園は私の中で常に身近な存在で、去年はバザーに、今年は運動会に参加しました。

運動会運動会当日、ひろちゃんは体育館に到着するとすぐに赤い鉢巻を巻いてもらい、出場者の列に並びました。
中でも印象に残った競技はリレーとお引越し競争でした。

リレーでは歩けない子も先生にバギーを押してもらい、走れる子に混ざって同じコースを回ります。
先生方はかなり本気でそのスピードの速いこと!
もちろん走れる子たちも容赦はしません。
結果、ひろちゃんは冒頭の状態となりました(笑)
でも他のバギーの子は泣いている様子ではなかったので、日ごろから先生方に鍛えられているのでしょうね。

運動会お引越し競争では、引越し荷物に見立てた子供達を一列に並んだ保護者が腕から腕へと手渡しで運びます。
私は、健常児の保護者の方々が障害のある子供たちを抱っこすることに戸惑われるのではないかと心配で、荷物となっているひろちゃんよりも保護者の方々の表情ばかり見ていました。
ところが皆さん、特にためらいもなく、障害のある子に丁寧すぎる扱いをする訳でもなく、楽しそうな表情で次から次へと手渡していくのです。
もっと早く、早く!という感じで。
こんな競技があること自体に驚き、この場で健常児と障害児を意識しているのは私くらいなのかなぁ、と不思議な気持ちになりました。
ちなみにひろちゃんはリレーのスピードで免疫がついたのか、お引越し競走では泣きませんでした。お荷物にされてびっくり顔になっていましたが・・・。

健常児と障害児の統合保育。
これは子供たちはもちろん、周囲の大人たちの意識を変えていくものだと思います。
健常児の親だけでなく、障害児の親も・・・。
ひろちゃんを授かり、あの悩み多き日々がなければ私がカンガルー統合保育園に出会うことはおそらくなかったでしょう。 
ひろちゃん、素敵な出会いを運んできてくれてどうもありがとう。

カンガルー統合保育園のますますの発展を心からお祈りしています。


ひろちゃんのお母様、お忙しい中で文章を頂き、本当に有難うございます。ひろちゃんにとっては、何年ぶりの全く知らない、しかもかなり騒々しい環境の中に突然入れられ、相当戸惑ったと思います。お母様も心の中ではご心配だったでしょうね。
私達も始めて園外からのお友達を迎えるに当たり,どんなことが起こるのか・・?と色々心配していました。お母様の感じられた通り、園では比較的日常の出来事でもギャップが大きいですよね。
確かにリレーの伴走は、どの先生も必死です。リレーだけでなくフォローの必要なお子さんの競技に参加する先生は、子ども達のエネルギーに負けないよう、気合を入れて練習を重ね、本番に臨んでいます。よく運動会の後、在園児の保護者の方からも、「先生が熱く本気でびっくり!」とコメントを頂いております。(でも、実はひろちゃんのリレーのスピードは、ひろちゃんがびっくりするといけないので少し控えて走ったつもりなのです・・)

もう一つ、カンガルー名物(?)お引越し競争。お母様が感じられた“普段障害のあるお子さんを抱く機会の無い保護者の方はどのような気持ちで・・?”という事は、この競技を始めた年に、聞いてみたことがあります。すると、「え?気がつきませんでした。○○ちゃんいましたっけ?」「やる前は上手に抱けるか気になりましたが、実際それ所ではありませんでした。必死で・・。」との意外な感想でした。やってみないと解らないものだなーと思ったことを思い出しました。全員の方に聞いたわけではないので、なんともいえないですけどね。

そしてお母様のおっしゃる「健常児と障害児を意識して・・」という事について。お母様からすると、これまで沢山の“意識を受けて”自らも“意識せざるを得ない”ということで、一番気になるのも当たり前なのかなと思いました。また、身体の様子が違えば意識してしまう気持ちもわかる気がします。どこででも、何も気にせずにいられる社会。先は長いですね。色々と難しいこともありますが、今のカンガルーでは、障害があろうとなかろうと、「本気で必死」だけはとりえといえますかね。

何はともあれ、遠方からご家族で参加下さり、楽しいと感じてくださり、本当に有難うございました。そのことがとても嬉しかったです。
ひろちゃん、お母様そして、ひろちゃんと一緒にニコニコ笑顔で競技に参加してくれたお兄ちゃん、また遊びに来てね!!


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